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2025年度 J3・JFL入れ替え戦(第1戦)プレビュー

 2026年からのJ3への参加(新入会又は残留)をかけた2025年度 J3・JFL入れ替え戦の第1戦が12月7日(日)の13時キックオフで「HATOスタ」で開催される。今回は第27回JFL第2位のレイラック滋賀(以下滋賀)と明治安田J3リーグ 第20位のアスルクラロ沼津(以下沼津)の対戦となる。

 この対戦は一昨年の天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 1回戦(以下第103回天皇杯)で同スタジアムにおいて行われた。この時は前半で滋賀が優位に攻めながらスコアレスで折り返すと後半は優位に攻める沼津が58分に右サイドスローインからボールをつなぎクロスからゴール前でブラウン ノア 賢信が頭で決め先制。滋賀は少ないチャンスから75分に右サイドからのクロスにゴール前で俣野亜以己が頭で決め同点とし延長戦へ。延長戦は沼津優位で進む中、なかなかゴールが決まらず終了間際の120+2分に左サイドからのクロスに平尾壮が右足で合わせ、これが決勝点となり滋賀が勝利。沼津としてはこの時の借りも返したい。この時の試合は現在の滋賀のホームゲームとは逆のベンチ配置。この時の入場者数が1,021人で今回は比較にならないほどの入場者数になることで彦根城をバックに大勢の滋賀サポーターが相手チームにとっては脅威となるか?
 滋賀は直近4試合勝利がなく最終戦は下位を争うチーム相手に無得点で敗戦。先週は試合がなく気分一新この試合に臨む。中村健人、三宅海斗、人見拓哉等の元アトレチコ鈴鹿勢に夏のウインドーで加入した一昨年のJFL得点王である日野友貴や、森本ヒマン等のJリーグやJFLでも実績のある攻撃陣が相手陣内に積極的に切り込み先制して優位に進めることができるか?守備面では相手はJ3ということで攻められる時間が多くなるかもしれないがGKの櫛引政敏を中心に体を張った守りでゴールを決められないようにしたい。
 沼津も直近の3連戦は3連敗。相手が1週空けてのホーム戦に対し連続のアウェイ戦ということでこの点は影響があるか気になるところ。最終戦は無得点も齋藤学や川又堅碁等の日本代表の経験もある攻撃陣が滋賀にとっては脅威。それ以外にもJ2以上での実績のあるプレーヤーが多く193cmの長身GKジローンゲギムは滋賀の攻撃陣の大きな壁とあることだろう。
 JFLとのレギュレーションの違いも気になる点。交代人数等は同じだが控え選手がJ3でのルールは2名多いことから(J3が9名、JFL7名)滋賀にとっては慣れないルールで当日のベンチ入りメンバーの選定も気になる。
 展開予想として最初は互いに慎重な立ち上がりから滋賀としては徐々にエンジンをかけゴールを狙って仕掛けていきたい。また得意のセットプレーに持ち込みたいところか?但し1対1では相手が上回ることが予想され競り合いよりは間隔をとってセカンドボールを確実にとって攻撃に結びつけたい。自陣でのパスミスは即失点につながるので注意したい。沼津としては前半を無理せず無失点で折り返し後半に切り札を投入し勝負を決めたいところか?過去のJリーグとJFLの入れ替え戦は2回あり2013年のガイナーレ鳥取(J2)-カマタマーレ讃岐(JFL)、そして昨年のY.S.C.C.横浜(J3)-高知ユナイテッドSC(JFL)の2回。共にJFLが勝利も第1戦(JFLホーム)は共に引き分け。今回も互いに慎重になり同様の結果となるのか?多くのゴールシーンというよりは1点を争う展開となるのか?