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第21回JFL 第30節「第21回JFL閉幕、松江は勝利でJFL残留を決める!」


第30節 流経大ドラゴンズ龍ケ崎 vs 松江シティFC(2019/12/1)より

 第21回日本フットボールリーグの最終節となる第30節が12月1日(日)に全8試合が13時から開催された。

 Honda FCとテゲバジャーロ宮崎は「都田」で対戦。前半は互いに決定的なチャンスを作り6本ずつのシュートを放つもゴールならず、スコアレスで折り返す。後半は優位に攻めるHondaが、63分に右サイドの直接フリーキックからゴール前で相手のこぼれ球を堀内颯人が詰め先制。74分には中央縦のラインで繋いだボールを大町将梧がドリブルで持ち込み決め2点目。守っても後半はT宮崎のシュートを3本で無得点に抑え、2-0で勝利。王者らしく今季の最終戦を勝利で締めくくった。T宮崎はチャンスを作るもゴールなく連敗でシーズンを終えたが、順位を5位とし来年のJ3昇格争いに期待がかかる。

 FC大阪と鈴鹿アンリミテッドは「服部陸」で対戦。前半31分にFC大阪はゴール前の浮き球を江郷下奨が頭で決め先制するが、32分に鈴鹿は田路大樹のシュートのこぼれ球をエフライン・リンタロウが詰め、1-1の同点で折り返す。後半は83分にペナルティーキックのチャンスを得ると、これをエフライン・リンタロウが決め逆転。しかしFC大阪は終了間際に右サイドからのクロスボールにゴール前で塚田卓が頭で合わせ、相手のこぼれ球に舘野俊祐が詰め2-2の引き分けに持ち込んだ。得点ランキングトップの鈴鹿のエフライン・リンタロウはこの日2ゴールを追加し計18得点で2位に2ゴール差をつけ得点王を単独で獲得した。

 ソニー仙台FCとMIOびわこ滋賀は「めぐみB」で対戦。前半からシュート9本で優位に攻めるソニーだったが、滋賀の体を張った守りの前にゴールならず。スコアレスで折り返す。後半はソニーが61分に右サイドから繋いだボールからゴール前で藤原元輝が合わせ先制。64分には右サイドからのクロスボールに鈴木翔大が頭で合わせ2点目。滋賀も前半で4本、後半で5本のシュートを放つがソニーの好守の前にゴールならず。ソニーが2-0で勝利し昨年より2つ順位を上げ準優勝となった。9試合ぶりの敗戦となった滋賀は昨年より順位を2つ落とし9位でシーズンを終えた。

 FC今治とラインメール青森は「夢スタ」で対戦。前半はシュート数で今治が4本、青森が5本と互いにチャンスを作るが決めきれず、スコアレスで折り返す。後半も互いにシュート数は同じ。今治はコーナーキックからもチャンスを作るが、青森の好守に阻まれゴールならず。青森もこの日は調子を上げてきた攻撃陣がなかなか決定的なシュートまで持っていけずこのまま試合終了。スコアレスドローで勝点1ずつを分け合った。今治は今季4位以内確定後は2分1敗ながらも3位入賞となりJFL最後の年を締めくくった。青森は昨年より順位を3つ落とし13位。過去4年で一番低い順位でシーズンを終えた。

 東京武蔵野シティFCとヴェルスパ大分は「武蔵野」で対戦。前半のシュート数は武蔵野3本、V大分が4本とチャンスは作るものの決定機に決めきれずスコアレスで折り返す。後半は武蔵野がシュート2本、V大分が5本とシュート数ではV大分が少し差をつけるものの、決定的なシュートは武蔵野のゴールキーパーの好守に阻まれゴールならず。武蔵野もカウンターからチャンスを作るもシュートまで持って行けず、このまま互いにゴールなく試合終了。スコアレスドローで勝点1ずつを分け合った。既に4以内確定の武蔵野は前節と変わらず4位で今季を終え来季のJ3昇格争いに期待がかかる。V大分は昨年から2つ順位を上げ7位で終了。第16回大会(14チームでのリーグ戦)以来の最高順位となった。

 奈良クラブとFCマルヤス岡崎は「ならでん」で対戦。攻撃陣が調子を上げてきたマルヤスは前半7分に右サイドからのクロスボールに寺尾憲祐が合わせ先制。マルヤスが1点リードで折り返す。後半は奈良がシュート数で上回り、66分に左サイドを起点に攻め中央へ、ゴール前で繋いだボールに島田拓海が合わせ同点とする。その後は互いにチャンスを作るも決定機に決めきれず試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。奈良はJFL入会後最低となる16位でシーズンを終え、マルヤスは昨年より2つ順位を上げ11位でシーズンを終えた。

 ホンダロックSCとヴィアティン三重は「宮崎県」で対戦。雨の影響で水含みのピッチの中、前半は12本のシュートを放ち優位に攻める三重が37分にゴール前の混戦から最後は坂井将吾が決め先制。三重が1点リードで折り返す。後半はロックがシュート数で上回り、47分に左サイドのスローインから安藤翼が頭で合わせ同点とすると、49分には右サイドからゴール前で繋いだボールに、最後は相手ゴールキーパーのこぼれ球に當瀬泰祐が詰め2-1の逆転とする。しかし三重は83分に右サイドからのクロスボールに古川大悟が頭で合わせ同点。その後は互いにチャンスに決めきれず2-2の引き分けで勝点1ずつを分け合った。ロックは昨年の14位から大幅に順位を上げ第18回大会の4位には及ばなかったものの6位となり、逆転での得点王を狙った安藤翼は1点を追加したものの更に1点離され2位で終える。三重は一昨年の12位、昨年の11位と1つずつ順位を上げ今季は10位でシーズンを終えた。

 流経大ドラゴンズ龍ケ崎と松江シティFCは「龍ケ崎」で対戦。松江は引き分け以上、流経大は勝たなければ残留できない15位と16位の直接対決は、前半から静かな立ち上がり。互いに相手陣内には攻め込むもシュートまで持っていけない状況が続き、ゴールはなく前半はスコアレスで折り返す。後半は49分に松江はペナルティーキックのチャンスを得るとこれを宮内寛斗が右足で左隅に決め先制。その後は互いに前半同様に相手陣内には攻め込むも、シュートまで持っていけない状況が続く。終盤に流経大が決定的なシュートを放つも松江の守護神である池藤聖仁が好セーブでゴールを決めさせず。そしてアディショナルタイムに流経大の攻撃を抑えたところで試合終了。松江が虎の子の1点を守りきり勝利。今季15位が確定し入会1年目は最終節でJFL残留を決めた。敗れた流経大は今季16位となり、第17回大会から5年間活動したJFLから来年は地域リーグでの戦いとなる。


■桑原勝義 JFL理事長のコメント
「Honda FCのチーム関係者の皆様、そして応援いただきました支援者やサポーターの皆様、4年連続9回目の優勝おめでとうございます。JFL優勝にご尽力いただきました皆様方に心よりお祝い申し上げると共にJFL初年度から参加しこのリーグを支え盛り上げていただき感謝しております。
 今後もJFL並びにアマチュアチームの頂点としての役割を担っていただくことは勿論のこと、全国各地から上を目指すチームのよきお手本として活躍していただくことを願っています。そして今後のチームのますますの発展をお祈り申し上げます。
 今季のJFLで最終的に3位となり既にJ3入会が決まったFC今治におきましては次のステージでの活躍を期待しております。
 また本日の15位と16位の直接対決で敗れ、残念ながら地域リーグ降格した流経大ドラゴンズ龍ケ崎には、ぜひまたJFLの舞台に戻り活躍していただくことを願っております。
 そして21年目を迎えましたJFLは本日無事終了いたしました。今年は昨年まで5年間実施していた2ステージ制から1ステージ制に変更し、大型台風の影響で悪天候での開催や日程の変更などもありましたが多くの方々にスタジアムにご来場いただきました。これもJFLを応援して頂きましたサポーターの皆様やスポンサー、報道関係者の皆様の支援並びにチームを支えていただきました多くの関係者のご尽力の賜物と存じ、心より御礼申し上げます。
 第22回となる来季のJFLは16チームで来年の3月に開幕の予定です。ぜひご期待ください。」