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第22回JFL 第27節「高知ユナイテッドSCが今季ホームで初勝利!」


第27節 高知ユナイテッドSC vs MIOびわこ滋賀(2020/11/8)より

 第22回日本フットボールリーグの第27節が11月7日(土)に1試合、8日(日)に7試合が開催された。上位4チームの直接対決はV大分がHondaに勝ち首位に立ち、ソニーとT宮崎は引き分けで勝点1ずつを足しそれぞれ2位と3位へ。勝点17のJ百年構想クラブではFC大阪、三重、いわきが勝ち4位とは勝点3差まで詰め今季の4位以内確保へ望みを繋いだ。

 7日はHonda FCとヴェルスパ大分が「都田」で対戦。試合開始からHondaがボールをキープする時間が長くシュート数でも上回るがヴェルスパ大分の安定した守備も目立ち、両チーム決定的な場面を作るも得点は奪えずスコアレスで折り返す。後半はヴェルスパ大分がボールをキープする時間が増える。しかしHondaも徐々に試合の流れを引き寄せる展開となるがなかなかゴールシーンが生まれない。時間も刻々と過ぎていき、このまま引き分けかと思われたアディショナルタイム90+2分にヴェルスパ大分は右CKからのボールにニアサイドに村田勉が頭から飛び込み直接合わせゴール。これが決勝点となりV大分の勝利でこの時点で首位に立つ。敗れたHondaはこれで4試合勝利がなく5連覇には苦しい状況となった。

 8日は東京武蔵野シティFCと奈良クラブが「武蔵野」で対戦。前半シュート数で上回る武蔵野は自陣から縦に高慶汰(コウ・キョンテ)がロングボールを入れ前線の後藤準弥が受けると自らドリブルで持ち込みミドルシュートを決め先制、武蔵野が1-0で折り返す。後半は55分に奈良がGKのロングフィードから前線で水谷侑暉が頭で落としたボールを島田拓海が詰め同点とする。しかし武蔵野は72分にGKからのロングボールに相手のバックパスを後藤準弥が奪い、右サイドの距離のあるとこから決め再びリード。その後も武蔵野は決定的なチャンスを作るが決めることができず。奈良も後半はシュート数では武蔵野を上回るも決めることができず、武蔵野が2-1で勝ちホーム3連戦を2勝1敗で勝ち越した。奈良は連敗で13位まで順位を落とした。

 テゲバジャーロ宮崎とソニー仙台FCは「宮崎串間」で対戦。前半13分にソニーは左サイドから繋いだボールに山崎一帆が距離のある位置から前に飛び出した相手GKの頭上を越えるループシュート決め先制。T宮崎は35分に右からのロングクロスボールをゴール前で水永翔馬が胸でトラップして落としたボールに儀保幸英が詰め同点に追いつくが42分にソニーは右サイドから三浦祐希がクロスを上げるとゴール前に走り込んだ内野裕太が直接右足で合わせ1点リードで折り返す。後半は49分にT宮崎が自陣のロングフィードから左サイドで繋ぎ儀保幸英がゴール前にクロスボールを上げると水永翔馬が頭で合わせ同点に追いつく。その後はT宮崎がやや優位の展開で進み互いに決定的なチャンスを作るが互いの攻守もありゴールならずこのまま試合終了。2-2の引き分けで勝点1ずつを分け合った。ソニーは首位とは勝点2差の2位に後退。T宮崎は勝点1を加え3位をキープし次節での今季4位以内確定を目指す。

 ヴィアティン三重と鈴鹿ポイントゲッターズは「アサスタ」で対戦。前半は攻守の切り替えの早い展開から互いにチャンスを作るも互いの攻守に阻まれスコアレスで折り返す。後半はシュート数で鈴鹿が上回るも決定機に決めきれず。69分に三重はPKのチャンスを得て先制点のチャンスも相手GKに止められゴールならず。しかし三重は71分に右サイドから坂井将吾がゴール前にクロスボールを上げ、それを塩谷仁が頭で合わせ先制。その後は互いにチャンスを作るが互いに守備も堅くゴールなく、このまま試合終了。三重が1-0で勝ち4位とは勝点差3としJ昇格に向け望みを繋いだ。鈴鹿は3試合ぶりの黒星となった。

 ラインメール青森とFC大阪は「新青森球」で対戦。前半優位に攻めるFC大阪は26分に右サイドから美馬和也がゴール前にクロスボールを上げるとフォアサイドの相手守備の背後に塚田卓が頭から飛び込み決め先制。青森もチャンスを作るが決めることができずFC大阪が1点リードで折り返す。後半はFC大阪が68分に左CKからのボールに木匠貴大が後ろ向きで後頭部に合わせ2点目。90+2分には右サイドからのスローインに相手のクリアボールを大山武蔵が胸でワントラップしボールを右足で低く抑え決め3点目。守りの面でも青森に決定的なチャンスを体を張った守りでゴールを許さず無死点で抑え3試合ぶりの勝利で勝点を17まで伸ばした。青森は今季最後のホームゲームを飾れず。

 いわきFCと松江シティFCは「いわきGF」で対戦。前半11分に松江は右サイドの直接FKからのボールにゴール前のこぼれ球を垣根拓也がミドルシュート決め先制。しかしいわきは28分に左からのクロスボールをゴール前でウェズレイ・ロドリゲスが頭で合わせ相手GKのクリアボールを金大生(キム・デセン)が詰め同点とすると35分には左サイドから繋いだボールにゴール前で鈴木将大が頭で合わせ逆転すると前半終了間際には寺村浩平が左サイドからドリブルで持ち込み角度のないところから決めいわきが3-1の2点リードで折り返す。後半もいわきがシュート数で上回り決定的なチャンスを作るも追加点ならず。松江もチャンスを作るがゴールなく後半は互いにゴールなしで試合終了。いわきが5試合ぶりの勝利で勝点を17まで伸ばした。松江はアウェイで5敗目となった。

 高知ユナイテッドSCとMIOびわこ滋賀は「春野陸」で対戦。前半は滋賀がサイドからの積極的に仕掛け高知ゴールを脅かすも高知の守備陣が体を張った守りでゴールを許さず、高知も終盤に得意のセットプレーのチャンスを掴むもゴールは遠くスコアレスで折り返す。後半は高知の攻撃の時間が増え51分に右サイドの突破から赤星魁麻がペナルティエリアで倒されPKのチャンスを得ると横竹翔が落ち着いてゴール上部に決め先制。その後も積極的に仕掛ける高知は75分に田口遼のドリブルから左サイドを駆け上がった平田拳一朗がゴール前にクロスボールを上げると赤星魁麻が低い姿勢から頭で合わせ2点目。滋賀も9本のCKやサイドから仕掛けゴールを狙うが高知の守備陣が落ち着いて守りゴールを許さず。逆に高知は89分に左サイドの直接FKから相手のクリアボールを繋いだボールを田口遼がドリブルから左隅に決め3点目。その後は滋賀の猛攻を守りきって3-0で勝ち、今季ホーム初勝利。敗れた滋賀は7位に順位を下げた。

 FCマルヤス岡崎とホンダロックSCは「名古屋港」で対戦。ナイターで寒さと風が強い中での試合は互いに決定的なチャンスが少なかったが、20分にマルヤスは右サイドから江口和磨がゴール前にクロスを上げるとニアサイドで頭から飛び込んだ林雄飛が決め先制。マルヤスが1点リードで折り返す。後半はロックがサイドから積極的に仕掛けマルヤスゴールに迫り、78分に左CKから相手のクリアボールを鈴木健が決め同点に追いつく。その後は互いにチャンスを作るもシュートは少なくこのまま試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。

 次節(第28節)は11月14日(土)に3試合、15日(日)に5試合が開催される。

※本日開催いたしました第22回JFL第27節の試合成立をもちまして今季のリーグ戦80%(96試合)を消化しました。これにより6月24日付けでご案内しました「リーグ戦の成立要件」である全試合数の75パーセント(90試合)【チームは最低30%】を充足しましたので、お知らせいたします。

※テゲバジャーロ宮崎が次節で今季4位以内を確定する条件
第28節でテゲバジャーロ宮崎が勝利し勝点を25まで伸ばした場合で、現在勝点で17の5チーム(FC大阪、鈴鹿、滋賀、三重、いわき)と勝点16の1チーム(松江)の計6チーム全てが勝点18までしか伸ばせない場合、6チームは残り2試合で勝点24までしか伸ばせないことから今季のテゲバジャーロ宮崎の4位以内が確定する。