日本フットボールリーグオフィシャルWebサイト

TOPICS

第22回JFL 第29節「第22回日本フットボールリーグ優勝はヴェルスパ大分!」


初優勝が決定したヴェルスパ大分(2020/11/21)

 第22回日本フットボールリーグの第29節が、11月21日(土)に4試合が開始された。残り4試合は22日(日)に開催される。首位のV大分がアウェイで鈴鹿に引き分けるも、2位のソニーがホンダロックに敗れたため、JFL入会9年目にして念願の初優勝となった。T宮崎はアウェイでマルヤスに勝利し、翌日のいわきー三重戦が引き分けたことで今季4位以内が確定した。

 21日は、ソニー仙台FCとホンダロックSCが「めぐみB」で対戦。ソニーは前半からロックに押される展開で、7分にロックはペナルティラインに近い位置から髙原大知がフリーキックを直接決め先制。しかしソニーも20分に右サイドから繋いだボールから佐藤碧がシュートし相手選手のクリアボールを三浦祐希が詰め同点に追いつくが、ロックは31分に左サイドで繋いだボールを大山直哉がシュートし相手選手のクリアボールを髙原大知が決め、再びリードし折り返す。後半はシュート数こそ互角もこの日は決め手で勝るロックが50分に右サイドからの距離のあるフリーキックを鈴木健が決めると、58分には右コーナーキックからのボールに相手ゴールキーパーのこぼれ球を長谷川雄介が詰め3点差にする。ソニーもチャンスを作るが後半は決定機に決められずゴールなし。ロックは4試合ぶりの勝利。ソニーは連敗となりV大分の結果を待つ。

 鈴鹿ポイントゲッターズとヴェルスパ大分は「AGF鈴鹿」で対戦。勝てば優勝が決まるV大分は、前半6分に自陣からのロングボールをゴール前で前田央樹がワントラップしてからゴールキーパーの動きを見ながら落ちついて決め先制。その後は強風の影響もあり互いに決定的なチャンスは少なく、V大分が1点リードで折り返す。前半を終えた時点でソニーが敗れたことから、この試合では引き分けでも優勝が決まるV大分だったが、後半は鈴鹿優位の時間が多くなり、70分にペナルティーキックのチャンスを得ると、これを遠藤純輝が決め同点に追いつく。しかしV大分も79分に右サイドからのクロスボールが大きく逆サイドに行くが、西埜植颯斗が折り返したクロスボールをファーサイドで相手選手と競り合った中村真人が高い位置から頭で決め再びリード。その後は鈴鹿がチャンスを多く作り90分に右サイドからのロングスローに相手ゴールキーパーのクリアボールを佐藤和馬が詰め再び同点に追いつく。その後も猛攻を仕掛ける鈴鹿に対し、V大分は体を張った守りでゴールを許さず試合終了。2-2の引き分けとなり、この日勝利して2位に浮上したT宮崎に残り1試合で勝点4差をつけV大分がJFL9年目にして念願の初優勝を飾った。引き分けた鈴鹿だったが今季4位以内を狙える勝点1を積み重ねた。

 FCマルヤス岡崎とテゲバジャーロ宮崎は「名古屋港」で対戦。こちらも強風でボールコントロールが難しい中、T宮崎がやや優位の展開も互いにゴールはなくスコアレスで折り返す。後半は優位に攻めるT宮崎が47分に左サイドで繋いだボールから大熊健太がクロスボールを入れると、ゴール前で待ち構えていた水永翔馬が決め先制。58分には左サイドからのクロスボールにフォアサイドから水永翔馬が走り込んで決め2点目。84分には右サイドからのパスにゴール前で一人スルーし奥にいたサミュエルが決め3点目。終了間際にもサミュエルが左サイドからドリブルで持ち込んで決め計4ゴール。守っても後半はマルヤスのシュートをゼロに抑え完封勝利。この時点で5位の鈴鹿に勝点4差をつけ、翌日のいわきー三重の結果を待つことになった。敗れたマルヤスは連敗となった。


今季4位以内が確定したテゲバジャーロ宮崎(2020/11/22)

 松江シティFCとHonda FCは「松江」で対戦。こちらも前半から風の強い中、攻守の切り替えの速い展開で互いにチャンスを作り、コーナーキックのチャンスも多く得るが互いに決定的なチャンスに決められずスコアレスで折り返す。後半は互いに攻撃の形を作るもののシュートまで持っていけないことが多く、前半に比べコーナーキックの数も少なく互いにゴールなく試合終了。スコアレスドローで勝点1ずつを分け合った。Hondaは2戦連続の引き分けで、これで6戦勝利なし。松江は5試合ぶりのゴールなし。

 22日は、FC大阪と奈良クラブが「服部陸」で対戦。前半15分に奈良は右サイドの距離あるとこから寺島はるひが蹴ったフリーキックにゴール前で森本泉が頭で合わせ先制。しかしFC大阪も24分に右サイドからのクロスボールにゴール前で塚田卓が頭で合わせ、相手ゴールキーパーにはじかれるも川西誠がスライディングで詰め同点。しかしFC大阪は36分に橋本侑紀が2枚目のイエローカードで退場。その後はFC大阪が数位的不利に。1-1の同点で折り返し、数位的優位に立った奈良が決定的なチャンスを作るも、FC大阪の堅い守りの前にゴールならず。逆にFC大阪78分に相手のバックパスから川西誠がボールを奪い、つないだボールを江郷下奨が決め逆転。その後は相手の攻撃を抑え2-1でFC大阪が今季ホーム最終戦で勝利し、今季4位以内へわずかな望みを残した。奈良は4戦連続で勝利なしとなった。

 MIOびわこ滋賀と東京武蔵野シティFCは「東近江」で対戦。滋賀は前半22分に自陣からのロングボールから繋いだボールに久保吏久斗が距離のある所からミドルシュートを決め先制すると、29分には右サイドから小山北斗がゴール前にクロスボールを入れると坂本一輝が頭で合わせ2点目。すると武蔵野は33分に早くも2名の選手交代をしてすぐに結果を出す。39分に武蔵野は差波優人からのスルーパスに石原幸治が相手ゴールキーパーをかわし決め、途中出場の2人のホットラインで1点を返す。その後は互いにゴールなく滋賀が2-1の1点リードで折り返す。後半は70分に武蔵野がペナルティーキックのチャンスを得ると、これを望月湧斗が決め同点とする。しかし滋賀は90+3分に右サイドからのロングパスにゴール前で山口真司がオーバーヘッドでつないだボールを坂本一輝が詰め、これが決勝点となり滋賀が今季最後のホームゲームで3試合ぶりの勝利となった。この日2ゴールの坂本一輝が得点ランキングトップに並んだ。敗れた武蔵野はアウェイ2連戦で勝利なし。

 いわきFCとヴィアティン三重は「いわきGF」で対戦。前半11分に三重は右コーナーキックのカーブがかかってゴールに向かって行くボールに、塩谷仁がファーサイドから頭で合わせ先制。その後は互いにチャンスを作るも決められず。特に前半終盤はいわきが怒涛の攻撃で三重ゴールを脅かすが三重の守備陣が体を張った守りでゴールを決めさせず、三重が1点のリードで折り返す。後半は序盤からいわきが優位に攻め再三に渡り決定機を作るが三重の体を張った守りの前にゴールならず。三重も時間が経つにつれチャンスを作るが決めきれず。そして65分にいわきは右サイドからのコーナーキックはゴロパスでゴール前やや下げた位置に入れると、小田島怜が走りこんで決め同点に追いつく。その後も互いに当たりも厳しくなるもチャンスを作るが、ゴール前で詰め切れずこのまま試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。今季4位以内へ共に次節は勝てばHondaの結果を待つことになる。

 高知ユナイテッドSCとラインメール青森は「春野陸」で対戦。高知は前半23分に左サイドからのロングクロスボールからゴール左隅に赤星魁麻が飛び上がりながら左足を伸ばし決め先制。その後も多くのチャンスを作った高知だったが追加点ならず。青森もシュートは6本放つが高知の堅い守りの前にゴールならず。前半は高知が1-0で折り返す。後半は49分に青森が右サイドのショートコーナーから繋いだボールを小幡純平が豪快なミドルシュートを決め同点に追いつく。その後は青森が優位に攻める時間が多くなるものの決定機に決めきれず。高知もチャンスを作るが青森の固い守りの前にゴールなくこのまま試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。

 今季最終節となる次節(第30節)は11月29日(日)に全8試合が13時キックオフで開催される。

※残り1節を残しJリーグ百年構想クラブの3チーム(いわきFC、ヴィアティン三重、FC大阪)は、まだ今季4位以内の可能性を残し、最終戦で勝利の場合は次節のソニー仙台FCと鈴鹿ポイントゲッターズの直接対決の結果および現在4位のHondaの結果を待つことになる。