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第22回JFL 第30節「第22回JFL閉幕!」


ヴェルスパ大分の優勝セレモニー(2020/11/29)

 第22回日本フットボールリーグの最終節である第30節が、11月29日(日)に全8試合が13時同時にキックオフ。注目のJ3入会争いは4位のHondaが敗れ3チーム(いわき、三重、FC大阪)とも勝てば逆転での4位の可能性があったが、3チームとも敗れJ3入会には届かなかった。

 Honda FCとFCマルヤス岡崎は「都田」で対戦。Hondaは前半4分に右サイドからのパスに大町将梧がゴール前で合わせ先制。しかし9分にはマルヤスがペナルティーキックのチャンスを得ると、津田知宏が決め同点に追いつく。そして33分には左サイドから中央で繋いだボールを津田知宏が決めマルヤスが逆転。しかし前半終了間際にHondaは左サイドで繋いだボールから八戸雄太がドリブルで持ち込みゴール前にクロスを上げると、清水航輔が頭で合わせ2-2の同点とし折り返す。後半はHondaが優位に進めシュートを10本放つもののゴールならず。逆にマルヤスは77分に右サイドのスローインから繋ぎ寺尾憲祐がゴール前ファーサイドにクロスを上げると、青木翼が頭で合わせ再びリード。その後はマルヤスがHondaの猛攻を抑え1点差で勝利。Hondaは最近7試合勝利なく4位で今季終了。

 ソニー仙台FCと鈴鹿ポイントゲッターズは「ユアスタ」で対戦。前半からシュート数で勝るソニーだったが決定機に決めることができず。鈴鹿もチャンスを作るがゴールはなくスコアレスで折り返す。後半は鈴鹿も決定的なチャンスを作るようになるが、ソニーの守りが堅く最後までゴールなし。そしてソニーは80分に右サイドのスローインから丹代爽弥がドリブルでゴール前に持ち込みクロスを上げると、ファーサイドに回り込んだ内野裕太が決め先制。その後は鈴鹿の攻撃を抑え1-0でソニーが勝利し4試合ぶりの勝利で今季は3位で終えた。敗れた鈴鹿だったが昨年の12位から順位を大きく上げ5位で今季を終えた。

 東京武蔵野シティFCと松江シティFCは「武蔵野」で対戦。前半から攻守の切り替えの速い展開で互いにチャンスを作るが、決定機に決められずスコアレスで折り返す。後半はシュート数では松江が上回るも武蔵野の守備が堅く最後までゴールなし。武蔵野も再三、松江ゴールを脅かすも決定機に決められず、このまま引き分けかと思われた90分に武蔵野は右コーナーキックからのボールをゴール前で繋いだボールから相手選手のこぼれ球を石原幸治が詰め、これが決勝点となり武蔵野が3試合ぶりの勝利で今季は11位で終えた。この日は敗れた松江だったが、今季は昨年の15位か順位を上げ10位となり、個人では酒井達磨が滋賀の坂本一輝と並んでの得点王に輝いた。

 テゲバジャーロ宮崎といわきFCは「宮崎県」で対戦。前節で今季の4位以内を確定させJ3入会を決めたT宮崎は序盤のいわきの攻撃を抑えると、28分には右サイドのロングボールから藤岡浩介が繋ぎ相手のクリアボールを梅田魁人が奪い自ら決め先制。T宮崎が1-0で前半折り返す。後半はシュート数で勝るT宮崎が64分に奥田裕貴のミドルシュートのポスト返りから繋いだボールを、渡邊龍が詰め2点目。終了間際には渡邊龍が右サイドからのパスを落ち着いて決めダメ押し。守ってもいわきに最後までゴールを決めさせず3-0で勝ち今季は準優勝で終え、次のステージに向かう。いわきは相手に先制されてからはゴール前での決定的なチャンスが少なく敗れ、4位以内はならず7位でJFL1年目のシーズンを終えた。

 ホンダロックSCとラインメール青森は「都農」で対戦。前半17分にロックはペナルティーキックのチャンスを得ると、これを山道淳司が決め先制。しかし青森は23分にゴール前で相手のクリアボールから繋いだボールを浜田幸織が決め、1-1の同点とし前半を折り返す。後半は攻守の切り替えの速い展開から互いにチャンスを作るがゴールならず。そして87分に青森はサイドから小幡純平が右サイドからドリブルで持ち込みゴール前に攻め上がりパス、それを和田響稀が落ち着いて決め、これが決勝点となり青森が勝ち、2週間後の天皇杯へ弾みをつけ今季を終えた。敗れたロックは昨年の6位から12位に順位を落とした。

 ヴェルスパ大分とFC大阪は「昭和電サA」で対戦。前節で優勝を決めたV大分はFC大阪の序盤の攻撃を抑えると、30分に左サイドからのロングクロスボールから相手ゴールキーパーが弾いたボールを薮内健人が落ち着いて決め先制。前半終了間際には右サイドからのパスに薮内健人が合わせ、V大分が2-0とし折り返す。前後半共に4本ずつのシュートを放つなどチャンスを作ったFC大阪だったが、最後までV大分の堅い守りの前にゴールならず。V大分の後半は6本のシュートを放ち78分に左サイドのスローインから繋いだボールを、最後は瓜生昂勢が決めダメ押しとなる3点目。V大分が3-0で勝ち有終の美を飾ると共に2週間後の天皇杯でのHonda戦へ弾みをつけた。勝てば4位以内の可能性もあったFC大阪だったがこの日は最後までゴールが遠く完封負けで昨年と同じ8位で今季を終えた。

 ヴィアティン三重と高知ユナイテッドSCは「アサスタ」で対戦。前半は攻守の切り替えの速い展開から互いにチャンスを作るも、決定的なチャンスが作れずシュートも1本ずつと少なくスコアレスで折り返す。後半は三重がシュート数7本と優位に展開だったが決定的なチャンスに決めることができず。逆に高知は80分に藤﨑将汰が相手ボールをインターセプトし、浮き球のミドルシュートを決め先制。その後は三重の猛攻に体を張った守りでゴールを許さず、高知が虎の子の1点を守り切り勝利。高知は今季終盤に調子を上げ1年目を14位で終え2週間後の天皇杯に臨む。試合中は3チームの中で終盤までは一番4位に近い三重だったが今季の得点力不足が最後まで続き敗れ、順位は昨年の10位から6位に上げるも目標の4位以内ならず。

 奈良クラブとMIOびわこ滋賀は「ならでん」で対戦。前半から優位に攻める奈良は16分に島田拓海が右サイドからドリブルで持ち込みゴール前にパス、それを菅野哲也が落ち着いて決め先制し1-0で折り返す。後半はシュート数で滋賀が上回るも奈良の堅い守りの前にゴールならず。逆に奈良は65分に自陣から中央で繋いだボールを最後は菅野哲也が決め2点目。終了間際には菅野哲也が左サイドからドリブルで持ち込みゴール前にパス、それを都並優太が合わせ3-0で勝利。今季は昨年よりひとつ順位を上げ13位で終えた。敗れた滋賀は坂本一輝がこの日はゴールなしも、松江の酒井達磨と並んでの得点王に輝いた。


■桑原勝義 理事長のコメント
「ヴェルスパ大分のチーム関係者の皆様、そして応援いただきました支援者やサポーターの皆様、JFL初優勝おめでとうございます。JFL優勝にご尽力いただきました皆様方に心よりお祝い申し上げると共にJFL入会後9年間このリーグを支え盛り上げていただき感謝しております。今後もJFLでの役割を担っていただくことは勿論のこと、全国各地から上を目指すチームのよきお手本として活躍していただくことを願っています。そして今後のチームのますますの発展をお祈り申し上げます。
 今季のJFLで最終的に2位となり既にJ3入会が決まったテゲバジャーロ宮崎におきましては次のステージでの活躍を期待しております。
 そして22年目を迎えましたJFLは新型コロナウイルス感染症の影響からホーム&アウェイの2回戦総当たりのリーグ戦から、1回戦総当たりへのリーグ戦方式に変更し、シーズン序盤はリモートマッチ(無観客試合)での開催、有観客試合になっても様々な制限がある中での観戦等多くの難題があっての試合開催となりましたが、本日、今季の日程を無事終了いたしました。これもJFLを応援して頂きましたサポーターの皆様やスポンサー、報道関係者の皆様の支援並びにチームを支えていただきました多くの関係者のご尽力の賜物と存じ、心より御礼申し上げます。
 第23回となる来季のJFLは17チームで来年の3月に開幕の予定です。ぜひご期待ください。」