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天皇杯JFA第98回 2回戦総括(JFL出場チーム)


天皇杯JFA第98回 2回戦 名古屋グランパス vs 奈良クラブ(2018/6/6) より

 天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会の2回戦が6月6日(水)に開催された。JFLからは9チームが出場した。

■2回戦の結果
【 】は、マッチナンバー、得点後の(  )は背番号


◎[6月6日(水)]
【25】19:00 等々力陸上競技場(等々力)
川崎フロンターレ(J1) 3 - 2  ソニー仙台FC(宮城県)
  (前半  0-2)
  (後半  3-0)
 ソニー得点:18分(17)藤原元輝、33分(2)三浦祐希
 失点:52分、66分、89分

 ソニー仙台FCはJ1の川崎フロンターレと対戦。前半序盤に川崎の猛攻をソニーのGK瀧本雄太のファインセーブ等もあり防いだソニーが18分に田中龍志郎のパスカットからボールを繋いで右サイドへ。そして三浦祐希が駆け上がりゴール前にクロス。そのボールに藤原元輝が直接合わせ先制、33分には三浦が相手ボールをインターセプトし、そのまま自らドリブルで持ち込みミドルシュートを決め昨年のJリーグ王者相手に前半2点リードで折り返す。後半は12本のシュートを放ち川崎が猛反撃。52分と66分に決め同点に追いつく。ソニーもチャンスを作るが決めることができず。そして89分に右サイドから川崎の家長昭博にドリブルで持ち込み決められ、これが決勝点となりソニーが2-3の逆転負けとなった。


【32】19:00 フクダ電子アリーナ(フクアリ)
ジェフユナイテッド千葉(J2) 2 - 2 ラインメール青森(青森県)
  (前半  0-1)
  (後半  1-0) 
  (延長前半  1-0)
  (延長後半  0-1)
  (PK方式  5-4)
 青森得点:3分(7)太田徹郎、110分(26)浜田 幸織
 失点:74分、99分

 ラインメール青森はJ2のジェフユナイテッド千葉と対戦。前半開始早々の3分に青森は左サイドを起点に攻め上がりゴール前にパス、それを太田徹郎が決め先制。その後は千葉優位の展開で攻められるシーンが多い中、安定した守りでゴールを死守し1点リードで折り返す。後半は12本のシュートを放ち優位に攻める千葉が74分に青森のクリアボールを詰め同点に追いつく。その後青森はピンチを防ぎ延長戦へ。延長前半は千葉が優位に攻め99分に青森GKのクリアボールを詰め1点リード。しかし延長後半は青森が優位の展開となり110分に右サイドからのクロスボールから多木理音がシュート。そのボールがポストに当たりその返りを浜田幸織が詰め同点に追いつく。その後は互いにゴールがなくPK方式の決着戦へ。青森にとっては2戦連続のPK方式となり今回も5人ずつで決まらずサドンデスになったが7人目が決めた千葉に対し青森は外し試合終了、青森は2戦連続のPK方式での勝利ならず。


【35】19:00 味の素スタジアム(味スタ)
FC東京(J1) 4 - 2 流経大ドラゴンズ龍ケ崎(茨城県)
  (前半  2-0)
  (後半  2-2) 
 流経大D得点:55分(14)園山栄樹、66分(9)加藤千尋
 失点:10分、36分、85分、88分

 流経大ドラゴンズ龍ケ崎はJ1のFC東京と対戦。前半10分にFC東京が左CKからゴール前で繋ぎ流経大Dクリアボールを詰め先制すると36分には左からのパスにゴール前で合わせ2点目。前半を流経大Dは2点ビハインドで折り返す。後半は55分に右サイドのFKから相手のクリアボールを佐藤郁がミドルシュート、それが園山栄樹に当たりコースが変わりゴールで1点を返すとその後相手のPKを止めた流経大が66分にはカウンターからボールを繋ぎ最後は後半から出場した加藤千尋が決め2-2の同点に追いつく。しかしその後はFC東京の猛攻を防いでチャンスを作ったが終盤の85分と88分にFC東京のディエゴ・オリヴェイラに決められ2-4でFC東京に敗れた。


【37】19:00 ニッパツ三ツ沢球技場(ニッパツ)
横浜F・マリノス(J1) 4 - 3 FC大阪(大阪府)
  (前半  2-2)
  (後半  2-1) 
 FC大阪得点:8分(8)江坂巧、12分(24)南部健造、46分(10)ジュニーニョ
 失点:3分、22分、77分、87分

 FC大阪はJ1の横浜F・マリノスと対戦。前半開始早々の3分に横浜FMに先制されるがFC大阪は8分に左サイドからのパスに江坂巧が合わせ先制すると12分には左サイドからの直接FKからのボールに南部健造が合わせ逆転する。しかし20分にFC大阪は阻止で退場者を出すと横浜FMが22分に右CKからのボールにウーゴ・ヴィエイラが頭で合わせ2-2の同点で折り返す。数位的不利となったFC大阪だったが後半開始早々の46分に右サイドの角度のないところからジュニーニョが決め再びリード。その後は数位的不利で横浜FMの猛攻を耐えたFC大阪。しかし77分に横浜FMのウーゴ・ヴィエイラが決め同点。その後87分に縦の突破から横浜FMの伊藤翔が決め、これが決勝点となりFC大阪が昨年のリベンジを果たすことができなかった。


【41】13:00 県立カシマサッカースタジアム(カシマ)
鹿島アントラーズ(J1) 6 - 1 Honda FC(静岡県)
  (前半  3-1)
  (後半  3-0) 
 Honda得点:15分(8)栗本広輝
 失点:20分、42分、44分、50分、68分、90+3分

 Honda FCはJ1の鹿島アントラーズと対戦。前半15分にHondaはPKのチャンスを得ると栗本広輝が決め先制。前半は互いにシュート数5本ずつも決め手で勝る鹿島が20分、42分、44分と立て続けに決め鹿島が3-1で折り返す。後半はシュート数では鹿島が上回るがCKのチャンス等はHondaが多く再三に渡って鹿島陣内に攻め込むHondaだったが鹿島の安定した守備の前に決めきれず。逆に鹿島が後半もHondaのオウンゴールを含む3ゴールを決めHondaが1-6で敗れた。


【44】19:00 パロマ瑞穂スタジアム(パロ瑞穂)
名古屋グランパス(J1) 1 - 1 奈良クラブ(奈良県)
  (前半  1-0)
  (後半  0-1) 
  (延長前半  0-0)
  (延長後半  0-0)
  (PK方式  7-6)
 奈良得点:75分(10)金久保 彩
 失点:45+4分

 奈良クラブはJ1の名古屋グランパスと対戦。前半から名古屋優位の展開で奈良は守備を固める展開も前半終了間際に名古屋のガブリエル・シャビエルにドリブルで持ち込み決められ1点ビハインドで折り返す。後半も名古屋優位の展開は変わらず。しかし奈良も徐々にチャンスを作り75分に中央から山田晃平がドリブルで持ち込みゴール前へパス、それが相手FPにあたりこぼれたところを金久保彩が詰め同点とする。その後は互いに決定的なチャンスは少なく延長戦へ。延長前半は互いにシュート1本ずつで無得点。延長後半は名古屋の猛攻に対し奈良が体を張った守りでゴールを許さずPK方式の決着戦へ。王手をかけられた奈良だったが名古屋が5人目、6人目を外すと奈良の6人目の藤井貴之が決め試合終了。奈良がJ1の名古屋に勝ち2014年以来のジャイアントキリングを達成した。
 ※尚、この試合で、次ラウンド進出チームの決定に直接影響を及ぼす、担当審判員による明らかな競技規則の適用ミスがあったことがその後確認され、6月11日の天皇杯実施委員会にて後日、PK方式全体を一人目のキッカーからやり直し、3回戦進出チームを決定することとなった。
 そのPK方式やり直しが6月28日(木)にパロマ瑞穂スタジアムで行われ、両チームとも1名ずつが外し5人ずつ終えたところで4-4。その後二人ずつが決め8人目。奈良が外したのに対し名古屋が決め、PK方式での決着は名古屋が7-6で勝利。奈良は惜しくも敗れた。


【49】19:00 キンチョウスタジアム(金鳥スタ)
セレッソ大阪(J1) 1 - 0 テゲバジャーロ宮崎(宮崎県)
  (前半  1-0)
  (後半  0-0) 
 失点:31分

 テゲバジャーロ宮崎はJ1のセレッソ大阪と対戦。前半から守備を固めカウンター狙いのT宮崎に対しC大阪が前半だけで11本のシュートを放つ。31分にC大阪は右サイドを起点に攻め最後はゴール前で高木俊幸が合わせ先制。T宮崎は1点ビハインドで折り返す展開に。後半もC大阪が11本のシュートを放つもT宮崎は体を張った守りでゴールを死守。逆にT宮崎も後半は5本のシュートを放ちチャンスを作るもC大阪が安定した守りで決定打とはならずこのまま試合終了。T宮崎の天皇杯初挑戦は昨年のチャンピオン相手に惜しくも0-1で敗れた。


【20】19:00 IAIスタジアム日本平(アイスタ)
清水エスパルス(J1) 1 - 0 FC今治(愛媛県)
  (前半  0-0)
  (後半  1-0) 
 失点:77分

 FC今治はJ1の清水エスパルスと対戦。前半はシュート数(清水8本、今治4本)で清水が上回るも今治も安定した守りでゴールを許さずスコアレスで折り返す。後半は互いに3本ずつのシュート、CKも1本ずつと互角の展開も77分に清水は左からのクロスボールに河井陽介が頭で決め先制。今治もその後反撃し、チャンスを作るが決定的なチャンスがなかなか作れずこのまま試合終了。今治が0-1で敗れ今季2つ目のJクラブ撃破とはならず。


【55】19:00 札幌厚別公園競技場(札幌厚別)
コンサドーレ札幌(J1) 2 - 1 MIOびわこ滋賀(滋賀県)
  (前半  0-0)
  (後半  2-1) 
 滋賀得点:72分(10)嘉茂良悟
 失点:56分、73分

 MIOびわこ滋賀はJ1のコンサドーレ札幌と対戦。前半はシュート数では札幌が上回るもののGK、CKは互いに同じ数で滋賀もJ1相手に引けを取らず。しかし互いに決定機に決めきれずスコアレスで折り返す。後半は9本のシュートを放った札幌が56分に右CKからのボールにジェイが頭で決め先制。1点リードされた滋賀だったが72分に久保賢悟がドリブルで持ち込みゴール前にパス。そのボールを嘉茂良悟が決め同点に追いつく。しかし喜びも束の間。その1分後に札幌は戸倉賢が決め再び札幌がリード。再び同点にするべく滋賀も反撃しチャンスを作るが決めることが出来ずこのまま試合終了。滋賀が1-2で敗れた。