

2026年からのJFLへの参加(新入会又は残留)をかけた2025年度 JFL・地域入れ替え戦が11月30日(日)の13時キックオフで「三交鈴鹿」で開催される。今回は第27回JFL第15位のアトレチコ鈴鹿(以下鈴鹿)と全国地域SCL2025 第2位のVONDS市原FC(以下市原)の対戦となる
市原は9地域リーグで最も層が厚いと言われる関東サッカーリーグ1部で2023年、2024年と連覇。しかし今季は序盤から苦しい戦いが続き最終的には9勝3分け6敗で勝点30。1位の東京ユナイテッドFC(以下東京U)とは勝点16差の4位でシーズンを終えた。しかしチームは夏に大きな補強をし、全国地域SCL2025への最後の切符をかけた第61回全国社会人サッカー選手権大会では優勝したヴェロノクロノス都農(以下都農)に準決勝で敗れるものの3位決定戦で関東リーグ6位の東京23FCに勝利し最後の切符を掴んだ。
そして全国地域SCL2025では1次ラウンドを昨年同様3戦3勝で1位通過。3試合で11得点を決め得点力も増え期待を持って決勝ラウンドに進めると、決勝ラウンド初戦では関東リーグ1位の東京Uとの接戦では1-0で勝ち順調なスタート切ったが、第2戦では1次ラウンドでは勝ったジェイリースFC(以下Jリース)に0-1で敗れ2日目を終えて3位に後退。3日目は第1試合目で勝ったJリースが優勝を決めJFL昇格の権利を得た。そして第2試合で戦う市原は全国社会人サッカー選手権の準決勝で敗れた都農に1-0で勝ち3年連続2位となり、3年連続でJFLとの入れ替え戦に臨むことになった。2023年は沖縄SV相手に延長の末敗れ、昨年は延長戦かと思われた終了間際に当時は対戦相手のミネベアミツミFCも所属していた大塚尋斗のスーパーゴールで念願叶わず。2年連続で九州勢に敗れ、今回も地の利は相手にあるが2回とは違い移動距離も短く市原からのサポーターの来場も多く見込まれる中で3度目の正直を狙う。しかし疲労感という点では市原の方があるだけに一昨年のように延長戦に進むことや、昨年のように終盤までスコアレスの展開になりたくないだろう。
対するJFL15位の鈴鹿は最後の3試合で複数失点での3連敗。ゴールこそ決めるが第29節のホーム最終戦では2-0からの2-3で逆転負け。最終節のアウェイ戦も引き分け以上であれば得失点差で残留できたが前半のビハインドを追いつけず、前節で2位が確定しJ3との入れ替え戦に臨むレイラック滋賀相手に勝った横河武蔵野FCと順位が入れ替わり15位。悪い流れのままこの試合に臨むことになる。攻撃面ではJFL最多得点のFCティアモ枚方相手に第26節では攻撃面で上回り3-1で勝つなどスピードのある攻撃や前線からの積極的なプレスからボールを奪いゴールを決めるなど勢いに乗った時は大量ゴールもあり得る。しかし守備面での不安は大きく特にシーズンを通して終盤での失点が多い点は気になるところだ。但しサッカー界のレジェンドである三浦知良の存在がチームを活気づけ引き締めてくれることになるか期待したい。
今回の試合の予想として前半序盤は互いに慎重な立ち上がりが予想され前半で試合が動かずスコアレスでの折り返しか?そして終盤での戦いが互いに気になるだけに後半序盤から中盤までに先に先制した方が優位に進めることになるかもしれない。そのような中で気になるのは市原の大塚尋斗の存在。昨年はミネベアの残留を決めたゴールで注目された彼が夏にミネベアから市原に移籍し、全国地域SCL2025の最終戦となった都農戦で決勝点となるゴールを決めこの入れ替え戦に導いた。鈴鹿としては彼に仕事をさせないことが重要になる。鈴鹿としてはチームの得点王である福元友哉を初め桐蒼太、田中直基等の攻撃陣が積極的にシュートを放てるかが勝利への鍵となる。
7年間の在籍で大きな話題を作ってきた鈴鹿がJFLの地位を守れるか市原が何度もあと一歩まで迫りながらたどり着けなかったJFLの地位を手にすることができるか?
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