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第24回JFL 第28節「奈良クラブ、FC大阪ともにJ3入会基準の順位をクリア!」


第28節 (上)奈良 vs V三重、(下)FC大阪 vs Honda(2022/11/05)より

 第24回JFL第28節が11月5日(土)に3試合、6日(日)に5試合が開催された。勝利すれば他の試合結果に関係なくJ3入会基準となる順位(JFL4以内かつJリーグ百年構想クラブ2位以内)を満たす奈良クラブとFC大阪が共に勝ち、奈良はこれでJ3入会条件の全てを満たし、FC大阪は第30節で入場者数の基準を上回れば全ての条件を満たし、来季はJ3で戦うことになる。
 優勝争いはFC大阪がHondaに勝ち上位3チームが勝点55で並び、優勝は次節では決まらず最終節で決定する。また今節の結果で14位のソニーまでが今季のJFL残留が確定した。
 鈴鹿の三浦知良は途中出場で自らの最年長出場記録を伸ばした。

 5日は、FC大阪とHonda FCが「服部陸」で対戦。前半はHondaが自陣で戦うシーンが多く34分にFC大阪は自陣からのロングボールを前線で木匠貴大が頭で落としたボールをHondaの選手が繫ぐが、久保吏久斗がゴール前に詰め相手のミスを誘い、こぼれたボールを今村優介が右足で決め先制。Hondaも終盤に相手陣内に攻め込みシュート2本を放つがゴールなくFC大阪が1-0で折り返す。後半は序盤からHondaが相手陣内に積極的に攻め込みチャンスを多く作りシュートまで持ちこむが決め切れず。逆にFC大阪は67分にカウンターから久保吏久斗がドルブルで持ち込みペナルティエリア内で倒されPKのチャンスを得ると、これを木匠貴大が決め2点差に広げる。Hondaは後半5本のシュートを放つもFC大阪の堅い守りの前にゴールなく試合終了。FC大阪が2-0で勝ちJ3入会基準の順位をクリアし、第30節で入場者数3,732人を上回れば念願のJ3入りとなる。敗れたHondaは首位をキープするものの奈良とFC大阪に勝点で並ばれた。


第28節 FC大阪 vs Honda FC(2022/11/05)より

 奈良クラブとヴィアティン三重は「ロートF」で対戦。前半序盤はV三重が相手陣内に攻め込む時間が続くが、シュートは1本と少なくゴールなし。飲水タイム後は奈良が相手陣内での仕掛けが多くなりシュート4本を放つが、V三重守備陣の体を張った守りの前にゴールなく、前半をスコアレスで折り返す。後半は互いに相手陣内に攻め込むチャンスが増えるが、互いのゴールキーパーの好守や守備陣の身体を張った守りでゴールを許さず終盤へ。そして86分には奈良はV三重の直節フリーキックからのボールをカットし、繫いだボールから最後は山本宗太朗がゴール右下に決め先制。その後は奈良がV三重の反撃をかわし、ボールをキープしながら時間を使い試合終了。奈良が1-0で勝ちJ3入会基準の順位をクリア。これで全ての入会基準をクリアしJ3入会が確定した。V三重は第20節以来のゴールなしで敗れた。


第28節 奈良クラブ vs ヴィアティン三重(2022/11/05)より

 MIOびわこ滋賀とホンダロックSCは「東近江」で対戦。滋賀は37分に左サイドで繫いだボールを右サイドに展開、待ち構えていた村上巧がゴール前にクロスを入れると、竹下玲王が滑り込みながら右足で合わせ先制。ロックは相手陣内にボールを運ぶもののシュート1本でゴールなく滋賀が1-0で折り返す。後半も主導権を握りながら相手陣内に攻め込む滋賀は、6本のシュートを放つもゴールなし。逆にロックは78分に田中大和が右サイドをドリブルで駆け上がり相手を交わしながらクロスを入れると、ファーサイドに走り込んできた杉田達哉が頭で合わせ同点。その後は互いにチャンスを作るがゴールなく試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。滋賀は2試合連続の引き分け。ロックは3試合勝利なし。

 6日は、鈴鹿ポイントゲッターズとソニー仙台FCが「四日市」で対戦。前半はソニーが仕掛ける時間が多く、43分には自陣から池内龍哉のロングボールを右サイドで受けた山田晋平が、ドリブルで相手を交わし右足で決め先制。鈴鹿は前半シュート1本でゴールなくソニーが1点リードで折り返す。後半は風上のソニーが53分に自陣からのロングボールに、ディフェンスの裏に抜け出した山田晋平がクロスを入れると、逆サイドに走り込んだ藤原元輝が右足で決め2点目。鈴鹿は後半もシュート2本と少なくゴールなし。ソニーは後半5本のシュートを放つも、その後は追加点なく0-2で試合終了。ソニーは7月31日のマルヤス戦以来の勝利となった。鈴鹿は第22節以来の黒星。鈴鹿の三浦知良は87分からの出場で自らの最年長出場記録を55歳253日に伸ばした。

 FC神楽しまねとFCティアモ枚方は「松江」で対戦。枚方は前半15分にしまね陣内で相手ボールを大垣勇樹が頭でインターセプトし前方に出すと、受けた森本ヒマンが落ち着いて決め先制。その後も枚方はチャンスを作るが追加点はなし。しまねは前半シュート1本でゴールなく、枚方が1点リードで折り返す。後半はしまねが71分に相手ゴール前のパス回しから山本蓮がシュートを放ち、相手ゴールキーパーのクリアボールを加倉広海が詰め同点に追いつく。しまねは80分にはペナルティーキックのチャンスを得ると、高畑智也が決め逆転。しかし枚方は87分に右コーナーキックからのボールにゴール前の混戦を最後は後藤圭太が右足で詰め同点。その後は互いにチャンスを作るも決め切れず試合終了。2-2の引き分けで勝点1ずつを分け合った。

 ラインメール青森と東京武蔵野ユナイテッドFCは「弘前陸」で対戦。武蔵野は前半26分に川戸大樹が右サイドからクロスボールを入れ、相手選手がクリアが小さくなったところに鳥居俊が詰めて右足で決め先制。しかし青森は37分に左からのクロスボールに、ゴール前でアレフ・ピットブルが頭で落としたボールを榊原彗悟が左足で決め同点。その後は互いにゴールなく1-1で前半を折り返す。後半は青森が61分に中央縦ラインでパスを繫ぎ最後はアレフ・ピットブルが右足で決め逆転。後半は武蔵野が7本のシュートを放つが青森守備陣の身体を張った守りの前にゴールなし。青森もその後は追加点なく試合終了。青森が2-1で勝ち連勝。武蔵野は連敗となった。

 FCマルヤス岡崎とクリアソン新宿は「マルヤス龍北」で対戦。前半からボールの主導権を握りチャンンスを作ったマルヤスは5本のシュートを放つもゴールなし。新宿はシュート1本でゴールなく前半はスコアレスで折り返す。後半はマルヤスが49分に左サイドで繫いだボールから、西村仁志が左サイド角度のないところからミドルシュートを決め先制。62分にはペナルティーキックのチャンンスを得ると、酒井達麿が決め2点目。新宿は81分に左サイドでボールを繫ぎ前方へのパスに抜け出した大﨑淳矢が右足で落ち着いて決め1点を返す。新宿は後半6本のシュートを放つも追いつくことが出来ずこのまま試合終了。マルヤスが2-1で勝ち3連勝で4位キープ。新宿は連敗で今節でのJFL残留確定ならず。

 高知ユナイテッドSCとヴェルスパ大分のは「春野陸」で対戦。前半13分にV大分はカウンターから前田央樹が前方に出したパスに抜け出した利根瑠偉が、左サイドをドリブルで駆け上がり左足でミドルシュートを決め先制。27分には左サイドを利根瑠偉がドリブルで駆け上がりクロスを入れると、篠原宏仁が合わせたボールがポストに跳ね返りそれを前田央樹が左足で詰め2点目。高知は39分に左サイドを深井祐希がドリブルで駆け上がりクロスを入れると、ゴール前距離のあるところから樋口叶が右足で合わせ1点を返す。その後は互いに追加点なくV大分が1点リードで折り返す。後半は序盤から高知がV大分陣内に攻め込む時間が多く決定的なチャンスを作るがゴールならず。逆にV大分は73分に自陣左サイドから本多琢人のロングボールに前線で受けた中村真人が相手を交わしながら右足で決め3点目。その後は高知が相手陣内で積極的に仕掛け87分に右サイドのスローインから繫いだボールを最後は赤星魁麻が右足で詰め1点差に。その後もV大分陣内で積極的に仕掛けるがV大分守備陣が身体を張った守りでゴールを許さず試合終了。V大分が1点差で逃げ切り第23節以来の勝利。高知は4連敗となった。

 次節(第29節)は11月12日(土)に2試合、13日(日)に6試合が開催される。