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第24回JFL 第30節「優勝は奈良クラブ!FC大阪もJ3入会条件全て達成!」


第30節 ソニー仙台FC vs 奈良クラブ(2022/11/20)より

 第24回JFLの最終節となる第30節が11月20日(日)に全8試合13時キックオフで開催され、首位の奈良はソニーと引き分けるも2位のFC大阪も引き分け、3位のHondaが敗れたため、2位のFC大阪とは同じ勝点ながらも得失点差を10離しJFL初優勝でJ3入会に花を添えた。
 残念ながら2位となったFC大阪だったが花園第1Gには12,183人が来場しJ3入会条件を全て達成した。
 鈴鹿の三浦知良は2戦連続での先発出場、前半のみのプレーで自らの最年長出場記録を55歳267日に更新した。

 首位の奈良クラブはアウェイでソニー仙台FCと「めぐみB」で対戦。前半は奈良がボールを持つ時間が多いもののシュート3本でゴールなし。ソニーはシュート1本でゴールなくスコアレスで折り返す。後半75分に奈良が右サイドから都並優太がゴール前にロングボールを入れるとフォアサイドで嫁阪翔太が頭で繋いだボールを浅川隼人が体勢を崩しながら頭で決め先制。このまま逃げ切って優勝かと思われた90+3分にソニーは山森俊希が相手のクリアボールをゴール前に入れると今季限りで引退する内野裕太が頭で合わせ同点。その後は互いにゴールなく1-1の引き分けで奈良は他会場の結果を待つ。


第30節 ソニー仙台FC vs 奈良クラブ(2022/11/20)より


 2位のFC大阪はホームでMIOびわこ滋賀と「花園第1G」で対戦。前半は滋賀が34分に中央で距離があるFKのチャンスに西室隆規が直接右隅に決め先制。FC大阪は前半シュート2本でゴールなく滋賀が1点リードで折り返す。後半はシュート1本の滋賀に対し9本のシュートを放ったFC大阪が再三にわたってチャンスを作り81分には右サイドから町田蘭次郎がゴール前にクロスを入れると舘野俊祐が頭で折り返しポスト返りを宇高魁人が左足で詰め同点。その後もチャンスを作るが決め切れず試合終了。1-1の引き分けとなり首位の奈良クラブを抜けず2位。それでも今季2度目の1万人超えの入場者となる12,183人が来場。これでJ3入会条件を全てクリアした。


第30節 FC大阪 vs MIOびわこ滋賀(2022/11/20)より


 3位のHonda FCはホーム「都田」で東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦。前半は武蔵野がシュート数(6本)で上回り、45+2分に左サイドのスローインからボールを繋ぎ鈴木裕也がクロスを入れるとゴール前で川戸大樹が落ち着いて右足で決め先制。Hondaはシュート3本でゴールなく武蔵野が1点リードで折り返す。後半はシュート1本の武蔵野に対し、相手陣内で積極的に仕掛けチャンスを作るHondaだったがシュート3本でゴールなく試合終了。虎の子の1点を守り切った武蔵野が勝ち連勝でシーズンを終えた。Hondaが逆転優勝ならず3位で終了。

 この結果、奈良がJFL8年目にて初優勝、J3入会に花を添えた。この日先制ゴールを決めた浅川隼人は通算16ゴールで2位に2ゴール差をつけ得点王に輝いた。

 その他の試合は、ヴェルスパ大分とクリアソン新宿が「昭和電ド」で対戦。新宿は前半24分に左サイドから堀田稜がクロスを入れるとゴール前で池谷友喜が左足で合わせ先制。前半10本のシュートを放ったV大分は43分に西埜植颯斗が相手ボールをインターセプトしパスを出すとゴール前で利根瑠偉が落ち着いて決め同点。前半を1-1折り返す。後半はV大分がボールの主導権を握る時間が多いもののシュート4本でゴールなし。新宿はシュート3本でゴールなく後半は共にゴールなく試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。V大分は8位、新宿は15位でシーズンを終えた。

 FC神楽しまねと鈴鹿ポイントゲッターズは「松江」で対戦。しまねはJFL入会後最多となる3,644人の来場者の中で前半からボールの主導権を握り11分に右CKからのボールにファーサイドに飛び込んだ下村尚文が頭で合わせ先制。15分には加倉広海がドリブルで持ち込みゴール前にパスを出すと走り込んだ谷尾昴也が左足で決め2点目。鈴鹿は前半シュート2本でゴールなく、しまねが2-0で折り返す。後半も主導権を握るしまねが69分に右サイドの縦パスから佐々木健人が右サイドを駆け上がりクロスを入れるとゴール前で待ち構えていた山本蓮が左足で合わせ3点目。鈴鹿は後半シュート2本でゴールなく試合終了。しまねが3-0で勝ち今季最終戦を飾り12位、鈴鹿は9位となった。

 FCティアモ枚方とホンダロックSCは「たまりく」で対戦。前半からボールの主導権を握る枚方は35分に森本ヒマンがドリブルで持ち込み決め先制。ロックはシュート2本でゴールなく枚方が1-0で折り返す。後半は枚方が47分に森本ヒマンがドリブルで持ち込み決め2点目。87分には左サイドからのボールに右足で合わせこの日3点目となりハットトリック達成。ロックは後半5本のシュートを放つが最後までゴールが遠く試合終了。枚方が3-0で勝ち今季は13位、ロックは10位となった。

 ヴィアティン三重とFCマルヤス岡崎は「アサスタ」で対戦。前半はマルヤスがボールの主導権を握る時間が多くシュート6本を放つがV三重の堅い守りの前にゴールなく、V三重はシュート3本でゴールなく前半をスコアレスで折り返す。後半はボールの主導権がV三重の時間帯が多くなり51分にカウンターから前方に抜け出した田村翔太がドリブルで持ち込み右隅に決め先制。その後は互いに決定的なチャンスを作るが互いの守備陣が体を張った守りでゴールを許さず試合終了。V三重が1-0で勝ち7位で終了。敗れたマルヤスだったが過去最高位となる5位でシーズンを終えた。

 高知ユナイテッドSCとラインメール青森は「春野陸」で対戦。前半は攻守の切り替えの速い展開で互いにチャンスを作り7本ずつのシュートを放ち、青森は34分にPKのチャンスを得るとこれをアレフ・ピットブルが決め先制。青森が1点リードで折り返す。後半は53分に中央で繋いだボールから重田快がゴール前で落ち着いて決め2点目。高知は後半も7本のシュートを放つが青森守備陣の体を張った守りの前に最後までゴールが遠く試合終了。2点差をつけ青森が勝ち4位で今季を終えた。高知は最後は6連敗となり11位で今季を終えた。

 これで第24回JFLは全240試合終了となった。


■加藤桂三 理事長のコメント
 「奈良クラブのチーム関係者の皆様、そして応援いただきました支援者やサポーターの皆様、JFL優勝、そしてJ3入会おめでとうございます。また2位となったFC大阪のチーム関係者の皆様、そして応援いただきました支援者やサポーターの皆様、こちらもJ3入会おめでとうございます。今までご尽力いただきました皆様方に心よりお祝い申し上げると共にJFLでの8年間の活動でリーグを支え盛り上げていただき感謝しております。
 次のステージでの活躍を期待していること、全国各地から上を目指すチームのよきお手本として活躍していただくことを願っています。そして今後のチームのますますの発展をお祈り申し上げます。
 そして24年目を迎えましたJFLは今季も新型コロナウイルス感染症の影響や悪天候の影響もあり中止や延期となった試合もありました。しかし予定していたホーム&アウェイの2回戦総当たりのリーグ戦は本日今季の日程を無事終了することができました。今季は14年間破られなかったJFL最多入場者数も更新し、年間で270,477人の方にご来場頂き、J3制度が出来てからは2014年から9年目にして初めて1試合平均1,000人を超える1,127人となりました。これもJFLを応援して頂きましたサポーターの皆様やスポンサー、報道関係者の皆様のご支援並びにチームを支えていただきました多くの関係者のご尽力の賜物と存じ、心より御礼申し上げます。
 来季のJFLは来年の3月には開幕の予定です。ぜひ、ご期待ください。」